完全親会社となる会社と完全子会社となる会社の収益力を基に,その収益還元価値を求め,各社の1株当りの収益還元価値を比較して,株式交換比率とする方法です。
収益還元価値とは予想収益などを資本還元率で除したものです。具体的には, 会社の将来の予想損益計算書5年から10年分を作成し,その予想損益を現在価値に引き直すため,資本還元率で割戻して収益還元価値を計算します。資本還元率としては市場利子率などが使われます。
計算式
この方法は,会社の生む将来の収益力を基として会社を評価しますので,営利を目的として活動する存在である会社の評価としては,合理的なものといえます。
しかし,将来の予想損益の計上や資本還元率の設定については,確定的な数値ではなく,仮定の数値が含まれるため,数値の根拠が問題となります。
具体例を示すと次のとおりです。
A,B2社があり,A社を完全親会社,B社を完全子会社とし,B社の株主に交付されるA社の株式の交換比率は次のように計算されます。
過去5年間の平均利益額をA社は120万円,B社は84万円とし,資本還元率を8%とします。