事業承継を念頭に置いた資本政策を行う場合、最も重視すべきポイントはオーナー一族の会社支配権の維持とオーナーの相続税対策です。一般的には以下のような手順にて実行されます。
公開を目指す市場、公開時期、オーナー一族の株式保有割合等の基本的な目標を設定します。
公開を目指す市場の公開基準を満たすための会社の事業計画を具体的に定め、公開時の株価を想定し、これを基に相続税対策を組み立てます。
公開前の数年間をかけて株式分割や新株予約権等の方法を計画的に実行し、オーナー一族の保有株数の増加を図ります。オーナー一族で会社支配権を維持できる株数を確保しつつ、一部の保有株については売出しなどにより換金し、有効活用や納税のための資金とします。
公開可能な会社の株価は、公開により公開前の数倍から数十倍に上昇するケースも多くあります。オーナーの資産価値は増加するとともに、一部の株式を換金することにより、納税資金の確保も容易になるため、後継者への株式の移転対策を行いやすくなります。